カナダ初のイーサリアムETF
カナダで、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のETF(上場投資信託)が初めて実現した。
資産管理企業のPurpose Investments及びCI Global Asset Managementがそれぞれ申請したイーサリアムETFが当局に承認されたことがわかった。
Purpose InvestmentsのイーサリアムETF(ETHH)は、米Geminiがカストディアンを務めるという。具体的な上場日程は今回の発表では記述されていない。
同社のCEO Som Seif氏は今回の承認について、「ビットコイン(BTC)には多くの注目が集まっているが、イーサリアムのエコシステムは最もワクワクさせるヴィジョンを持つテクノロジーの1つだ。そのETFをローンチすることによって、投資家にはETHのユニークなエコシステムへのアクセスを提供することができるようになった」とコメントした。
一方、CI Globalのほうでは、「ETHX」というティッカーシンボルで4月20日にトロント証券取引所に上場する予定だ。こちらのETFでは、大手仮想通貨投資企業Galaxy Digitalがサブアドバイザーを担当している。
また、この2社はすでにビットコインETFを提供している。
カナダでは、今年の2月に初めてビットコインETFが承認され、隣国のアメリカに先立って実現した経緯がある。それに続いて時価総額2位のイーサリアムにおける伝統的金融商品であるETFも承認されたことから、アメリカの規制当局が取り急ぎ規制面などを見直す必要があるとの指摘が多く見られている。
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