AXAがビットコイン支払いを開始
スイスの大手保険企業AXA Switzerlandが、顧客が暗号資産(仮想通貨)ビットコインで保険料(プレミアム)を支払うことを可能にした。
4月15日、国際的保険企業AXA傘下の「AXA Switzerland」は生命保険以外の保険商品にビットコイン(BTC)の支払いを適用させたことを発表。ビットコイン決済についてはスイスの仮想通貨ブローカー企業Bitcoin Suisseとの提携で実現した。
AXAは、受け取るのはBTCではなく、法定通貨のスイス・フランだと説明し、財務資産(バランスシート)としてビットコインを保有しないとした。また、今後ビットコイン以外の電子決済手段も追加する可能性があるという。
フランスに本社を置くAXAは欧米など多くの国で保険サービスを提供するグローバル大手。2006年に約1.1兆円でAXA Switzerlandの前身である「Winterthur」を買収。Winterthurは1875年に創業された老舗保険企業で、今はAXA Switzerlandとして約2億の顧客にサービスを提供している。(AXA Switzerland公式データ)
また同社が市場調査の一貫として2019年に仮想通貨に関するアンケートを行った際にも、18歳から55歳までの回答者の3割が仮想通貨を既に保有していると回答した点を挙げ、コロナ禍でデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速化したと説明。仮想通貨対応への高まる需要に応えるためにビットコイン支払いの実現に至ったという。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用