さまざまなチェーンに展開するUSDT
時価総額が最も高いステーブルコインUSDTを発行するテザー社が、PolkadotとKusamaを新たに採用することを発表した。
ローンチする予定はPolkadotの「パラチェーン」の立ち上げ日程によるため、具体的にいつ新チェーン上で発行するかは決まっていないという。
パラチェーンとは、Polkadotのメインチェーンである中継チェーン(Relay Chain)に接続するシャードチェーンで、独立のブロックチェーンとして稼働する。また、KusamaはPolkadot関連の開発フレームワーク「Substrate」を利用し、新しいアイディアの実験などに活用されるネットワークだ。
TheBlockの取材に答えたテザー社のPaolo Ardoino CTOはPolkadot上での発行について、「Statemintが利用可能になってからだろう」と説明。『Statemint』とは、Polkadotの開発企業の1つであるParityが作ったプロトコルで、Polkadotのネットワーク上でステーブルコインなどの資産発行を可能にする機能を持つ。Statemintは今後数ヶ月後で正式にローンチされる予定だという。
テザー社はUSDTトランザクションの速度および手数料を改善するために、イーサリアムのほか、Solana、Algorand、Tronといった複数のブロックチェーンも採用している。USDTに最も利用されているのはイーサリアムで約2.5兆円相当分が発行されていた。それに次ぐのはTronで約2.2兆円だ。(TheBlockのトラッキングデータ)
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