Silvergateの新動向
米Silvergate銀行が、ビットコイン担保ローンのサービス提供で、大手金融フィデリティの仮想通貨子会社FDA(Fidelity Digital Assets)と連携する方針を発表した。
Silvergate銀は暗号資産(仮想通貨)セクターに銀行サービスを提供する米有数の「クリプトフレンドリー」な金融機関として知られる。
ビットコイン担保ローンとは、Silvergate銀のローンサービス「SEN Leverage」にある仕組みで、機関顧客がビットコインを担保にしてローンを組むことができる。いわゆる、ビットコインを売却せずに資金を調達することが可能になるサービスだ。
今回の提携で、すでにFDAを利用しビットコイン(BTC)を預けている機関投資家はビットコインを移動させずにSilvergate銀のSEN Leverageを通してローンを組むことができるようになる。「ロングポジションを維持したい顧客はカストディプロバイダーを変更することなく、よりシームレスにローンを利用することができるようになった」と、同銀行は発表で説明した。
Silvergate銀が提携したカストディアンはコインベースカストディに続く2例目。異なるカストディアンと手を組むことによって、自社のビットコイン担保ローンサービスの事業拡大を図る。
SEN Leverageがローンチしたのは昨年1月で、機関投資家に提供する口座サービス「SEN」に加わって、その全体送金高は右肩上がりの状態にある。TheBlockが収集したデータによると、2020年Q4における送金高は約6.5兆円に及ぶ規模だ。
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