デジタル切手コレクションの第1弾
イタリアの高級車メーカー「ランボルギーニ」はブロックチェーンを利用したデジタルスタンプ、The Automobili Lamborghini Collectionを発表した。
このデジタル切手は、ランボルギーニ社の歴代のスーパーカーを特集したもので、コレクションの第1弾は今年公開されたばかりのウラカンEVO RWDスパイダーとなる。切手は2万枚限定で発行される。
ブロックチェーンを利用することで、デジタルでありながらそのヒストリーや固有性を確保し、複製の出来ない唯一なデジタルオブジェクトとなる。
技術を提供するのは大手取引所Bitstamps社で、デジタルスタンプ専用をアプリをすでにリリースした。数か月以内にはマーケットをオープンし、切手の購入、売却が自由に出来るようになる予定だ。
Bitstampsのアプリ上での切手の販売価格は1枚9.99ユーロ(約1150円)と設定される。
猛牛がエンブレムに使われているランボルギーニ社の車は、上昇相場を指す『ブル相場』とかけて、投資において成功した者の象徴として言及されることも多い。
自動車業界でブロックチェーン活用進む
現在は独フォルクスワーゲングループに属するランボルギーニ社だが、そのフォルクスワーゲンは昨年、IBMのブロックチェーンプロジェクトに参加している。
同プロジェクトではコバルトなど、劣悪な採掘の環境などが問題視されている希少な鉱物資源のサプライチェーンを可視化、追跡する試みが行われている。
また、ブロックチェーンを活用して自動車を中心としたモビリティの課題解決に取り組む業界団体、MOBI(モビリティ・オープン・ブロックチェーン・イニシアチブ)には、トヨタ自動車やBMW、ホンダなどが参加しているなど、自動車業界でもブロックチェーンの活用を模索する試みは進んでいる。
参考:Lamborghini
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