XRPレジャー、「口座削除」機能が実稼働 不要アドレスの仮想通貨XRP返還が可能に

Blockchain

仮想通貨XRPの分散型台帳「XRPL(XRPレジャー)」で、ウォレットの「口座削除」という機能がコミュニティのコンセンサスによって有効化。実稼働に伴い、初めてXRPLの口座削除が成功した。

メキシコの税金弁護士Arturo Portillaが8日、ツイッターを通じて伝えた。提案に対するコンセンサス投票は連日に渡り、8割の賛成票が継続していたことで、提案は承認、8日にも機能が有効になったという。

「口座削除」の実装で、初めて1つのウォレットが削除され、保管されていた20XRPのうち、15XRPが復元(返上)され、5XRPは送金手数料としてバーン(焼却)されたことが確認されている。(@xrplorer参照)

説明によると、XRPLには「削除可能」なものだけではなく、「削除不可能」なアドレスも存在する。「削除不可能」な口座は、例えばエスクローやPayChannelのようなウォレットが該当する。

この提案が初めて提出されたのは2019年10月で、XRPで利用しなくなったウォレットアドレスを削除することで、ウォレット作成時にデポジットしたXRPを返還できる機能として注目された。

XRPレジャーのウォレットは通常、スパムアドレスを量産することの対策も兼ねて、作成時に20XRPを預ける必要がある。今回の口座削除を通じて、アドレスを削除すれば、預託された20XRPの15XRPがアドレス返上によって返還される。(削除されたウォレットに関する送金履歴は「レジャーデータ」に残る)

当時、安価な価格のXRPであったが、現在市場価格は21円。最高値は400円近い価格まで高騰するなど、利用しないアドレスにデポジットされたXRPの返還を望む声も高まったことが、実装の一つの背景にあると見られる。

参考:xrpl.org

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