1,000万人のマイルストーン到達
仮想通貨関連企業Crypto.comが開発する仮想通貨アプリのユーザー数が、1,000万人を突破。同アプリのユーザー数は、20年10月に500万人を超えたばかりであり、そこからわずか4ヶ月で、ユーザー数が2倍になっている。
Crypto.comは、2025年までに1億ユーザー到達を目指すと、20年に公言している。このペースでユーザー数が増加し続ければ、目標よりも2年早い23年に、1億人のマイルストーンに届く計算だ。
ユーザー数1,000万人達成に関して、Crypto.comのCEO兼共同創設者、Kris Marszalek氏は、以下のコメントを出した。
Crypto.comは過去2年間、どのような市況においても、毎月一貫して2桁の成長率を記録しており、20年の収益は10倍に増加している。市場が超強気の今、この成長率はさらに加速している。我々は、非常に熱心な顧客の期待に応えるために、世界で最も安全で、規制に沿った仮想通貨プラットフォーム構築を行うチームの拡充に、重点的に力を入れている。過去12ヶ月の間に、Crypto.comの雇用者は、世界中で250人から900人へと拡大した。顧客に最高のプロダクトを提供し、世界中での仮想通貨への移行を推進するという約束を果たしていきたい。
多種多様なCrypto.comのプロダクト
今回ユーザー数が1,000万人を突破したCrypto.comアプリとは、主に仮想通貨の売買、送金および保管ができるアプリであり、現在8つの法定通貨と90以上の仮想通貨をサポートしている。これらのメイン機能に加え、仮想通貨を預けることにより金利を受け取れる「Crypto Earn」サービスや、20年9月にリリースされた仮想通貨積立投資サービスなど、多様な仮想通貨サービスが、アプリ内に組み込まれている。
Crypto.comは、アプリ以外にも取引所や決済サービス、仮想通貨対応VISAカード等、仮想通貨の様々な分野にて、幅広いプロダクトの開発を行っている。20年夏以降は特に、DeFi(分散型金融)の流行を受け、DEX(分散型取引所)Uniswapのコードを基盤にしたDeFiプロダクト「DeFi Swap」の開発や、DeFiレンディングサービス「Compound」の統合を行うなど、DeFi分野へ積極的に参入している。
21年に入ってからは、「Crypto Exchange」と呼ばれる自社運営の取引所開発を精力的に進めており、1月にはレンディングサービスを、2月にはデリバティブ取引サービスを立て続けにリリースした。
CEOのコメントにもあるように、Crypto.comは「規制に準拠した仮想通貨プラットフォーム」を強みに、これまでユーザーを獲得してきた。この企業努力の証として、過去には仮想通貨大国マルタやオーストラリアで、金融機関のライセンスを取得している。また、仮想通貨国際規制団体「IDAXA」に加入する、NIST(アメリカ国立標準技術研究所)のサイバーセキュリティおよびプライバシーにおけるフレームワークにて最高評価を受けるなど、規制面から見た安全性保証に取り組んでいる。
今後の開発計画
Crypto.comは先日、自身が開発を行うCrypto.orgチェーンのメインネットで試運転が完了したことを報告。3月25日にメインネットが正式にローンチされることを発表した。Crypto.orgチェーンとは、オープンソースかつパーミッションレスのパブリックブロックチェーンとして設計されており、高速かつ低コストでトランザクションを処理できるという。Crypto.comのブログによると、メインネットローンチ時には、数百のバリデータが参加するだろうと予測されている。
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