仮想通貨イーサリアム、「ベルリン」アップグレードを4月14日にも実装へ

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4月中旬にハードフォークを実装へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の次期大型アップグレード「ベルリン」を4月14日にも実装するよう日程が開発者らの間で調整された。実行ブロックは#12,244,000に指定。

イーサリアムのアップグレードの内容はEIPと呼ばれる提案から構成されており、「ベルリン」アップグレードにはEVMのシンプルなサブルーチン導入やDDoS攻撃対策、効率性改善のためのそれぞれのコスト調整が含まれている。

当初は2020年の6、7月頃に予定されていたものの、ネットワークの参加に必要となるイーサリアムクライアントにおいて単一のクライアント(Geth)への集中が懸念されたことで延期となっていた。

ethernodes.orgによると、Gethは現在、クライアント全体におけるシェアが85.5%となっている。

EIP-1559をめぐる議論

ベルリンに含まれていないが、イーサリアムのEIP-1559提案も現在コミュニティ内で議論されている。EIP-1559はトランザクション価格メカニズムの新たな提案であり、ネットワークの混雑状況の改善などが目指される。手数料(ガス代)の高騰が提案の背景にある。

<p既に、ネットワークの多くはこの提案に賛成しているものの、Flexpoolなど一部のマイナーが反対していることで議論を呼んでいるという。

注目を集めているのは、提案にマイナーが手数料の収益を増加させるために操作を行うインセンティブ(フロントラン)を無くすために、トランザクション手数料のバーン(焼却)を実装する内容が含まれているためだ。

エンドユーザーにとっては、高騰する手数料の状況が改善されるだけでなく、トークンのバーンによる供給量の減少という要素も付属することになる、

なお、EthHubの創設者であるエリック・コナー氏はEIP-1559について、手数料のバーンはあくまで副次的なものであることを強調している。

提案の目的はあくまでユーザー体験とガスの改善にあるという。一方で、提案はマイナーの手数料を減少させることが予想される。コミュニティでは、議論を行うため2月26日にコミュニティコールが行われることが予定されている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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