570億円のローン返済済み
暗号資産(仮想通貨)取引所Bitfinexが関連企業テザー社に、残りの5.5億ドルのローンを返済したことを発表した。
Bitfinexの顧問弁護士を務めるStuart Hoegner氏は米仮想通貨メディアTheBlockの取材に応じて、返済は今年の1月に行ったと明かしたという。
テザー社のローンとは、Bitfinexが2018年にテザー社から借りた計7.5億ドルのことで、過去2年間で2億ドルを返済していた。
ローンを受けた理由として、Hoegner氏はTheBlockに「当時、短期的に資金を調達することが必要だった」と説明した。
ニューヨーク司法当局(NYAG)はこのローンに関して、2019年にBitfinexが海外の決済プロセッサーCrypto Capitalに預けた資産が凍結されたことを受け、不足した資金をカバーするためにテザー社の資金を不正に利用していたと主張し提訴した。今も係争中にあり、1月には財務書類の提出について同社が必要書類は概ね提出済みだと報告した。
また、Hoegner氏はCrypto Capitalの凍結資産について、「Bitfinexは引き続き、Crypto Capitalに対して凍結資金のリカバリーを追及し、NYAGとの連携を続けていく」と話した。
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