「Buy Crypto」の検索数急増
仮想通貨分析企業TheTIEの掲載データによると、21年1月のGoogleトレンドにて、「Buy Crypto(仮想通貨を買う)」という検索ワードが過去最高水準に達した。
Relative search interest for the term “Buy Crypto” is at all-time high on Google Trends 👀 pic.twitter.com/4cFIkI0xbp
— The TIE (@TheTIEIO) February 1, 2021
TheTIEは、2017年1月〜2021年1月の間の「ビットコイン(BTC)」、「イーサリアム(ETH)」、「Buy Crypto」の3つのトレンドを調査。
その結果、「イーサリアム」と「Buy Crypto」の検索ボリュームは過去最高の「100」に到達したが、「ビットコイン」検索数は2017年12月のピーク水準には大きく及ばず、30%程度に留まっていることから伸び代を感じさせる。
ビットコインは年明け早々に4万ドルの大台を突破しており、同時期にはイーサリアムなどのメジャーアルト、及びDeFi関連銘柄などが最高値更新するなど全面高の様相を呈していた。
また、SNSでの関心度を計るTwitterボリュームでは、20年9月〜21年1月まで右肩上がりに。昨年9月時点では「仮想通貨」関連のツイート数は約130万だったが、今年1月までに155%増の330万まで急増している。
内訳では。最もツイートされたのがビットコインで、次がイーサリアム、3位はXRP(リップル)という順に。
ビットコインは、1万ドル付近にあった昨年10月から高騰し始め、12月にかけて過去最高の2万ドルを3年ぶりに突破した。イーサリアムも次世代チェーン2.0のビーコンチェーン稼働などを材料視して高騰。XRPをめぐっては、Sparkトークンの付与やSEC提訴などのインパクトで乱高下した。
TheTIEの主張によれば、ツイッターのツイート数や、グーグルトレンドに見る投資家やユーザーの関心度上昇は、著名人の発言も一因となった。
著名投資家Mark Cuban氏がDeFi(分散型金融)やビットコインに言及したほか、ビットコイン懐疑派のRay Dalio氏のビットコイン投資に対する態度の変化、テスラ社CEOのイーロン・マスク氏の動向も、コミュニティのリアクションを高め、関連銘柄の高騰につながった。
取引所データで見る投機熱
グーグルトレンドやツイッターに関する数値のほか、取引所の新規ユーザー登録数のデータからも高いユーザー関心度が示されている。
先週のビットコイン急騰時には、米大手取引所コインベースやクラーケン、バイナンスなどでユーザーアクセス集中によるサーバー障害が発生。記録的な新規登録者数となったという。さらに、ゲームストップ株の影響から派生した投機熱の煽りを受け、コインベースの取引アプリが、米国地域のアップルストアランキングで4位にランクインしている。
2月には、CMEのイーサリアム先物などが控えており、今後も個人投資家動向が注目される。
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