設立直後の米SkyBridgeビットコイン投資ファンド、すでに400億円規模に

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好調なビットコインファンド

著名投資家Anthony Scaramucci氏率いる投資企業SkyBridge Capitalが今月4日に立ち上げた、ビットコインに投資するファンド「SkyBridge Bitcoin Fund LP」の規模が、すでに380億円に達したことがわかった。

同社のBrett Messing COOが仮想通貨メディアDecryptに伝えた内容だった。SkyBridgeは昨年11月よりビットコインに投資。今年1月5日に報じられた内容では、SkyBridgeはすでに3億1000万ドル(約320億円)相当のビットコインを保有しているため、上記規模から約60億円の含み益となる試算だ。

このビットコインファンドでは、金融大手フィデリティの仮想通貨子会社FDAがカストディアンを担当し、「ビッグ4」の1つのアーンスト・アンド・ヤングが監査を行っている。

Messing氏によると、富裕層が容易に投資できるために、ファンドの構造はシンプルに作られた。「資金が入ってきたら、我々は代わりにビットコインを購入しフィデリティFDAのカストディに預ける」と説明。

現在はビットコインのみの投資を提供しているが、今後アルトコインにも対応する可能性があると先日示唆された。しかし、今回、Messing氏は「我々はビットコイン派だ。他の銘柄に投資することはないだろう」と言及した。

また、ビットコインETF(上場投資信託)についても言及。ビットコインETFは、以前からビットコイン投資の普及に必要不可欠である商品とされていたが、現時点では米SECは一度も承認してこなかった。

ビットコインETFの影響力に関して、Messing氏は、「仮に承認されれば、我々のファンドにとってはバッドニュースだろう。投資家はプライベートファンドよりも、上場投資信託を選ぶわけだ」と指摘し、「最初は1年〜3年の間ファンドが規模を拡大できると思ったが、運が良ければ、1年だろう」とした。

さらに、機関投資家のビットコインへの投資関心度が弱まるシナリオについても言及。「Coinbaseのように、急騰急落の際に、サーバーがダウンになるなど、インフラ関連の問題が多発した場合、機関投資家は再び投資を躊躇することになり得る。このシナリオは最も懸念している」と話した。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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