Canaanから新たに発注
カナダの暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Hive Blockchain(以下Hive)が、マイニングマシンメーカーCanaanから、新たに6,400台のビットコイン(BTC)マイニングマシンを購入したことが分かった。
購入した次世代マシンAvalonMiner 1246の合計ハッシュパワーは、毎秒576ペタハッシュ(PH/s)になる。これによりHiveの合計ハッシュパワーは、2021年末までに推定1,229 PH/sまで上昇し、同社が目標としていた1,000 PH/sの水準が充分に達成される見込みだ。
新たに注文したマシンは2021年中に8回に分けて配達され、5月と6月には500台が届き、7月以降さらに毎月900台が配送されるという。
Hiveは新しく目標を掲げ、2021年末までに2,000 PH/sへの到達を目指すとしている。
また、今回の購入分はHiveがビットコインのマイニング能力を高めるために行う継続的な戦略の一部となり、この先も同社はキャッシュフローを活用して、次世代のASICおよびGPUマイニングマシンに投資を行っていくという。
Hiveは、カナダのTSXベンチャー取引所に上場する仮想通貨マイニング企業で、カナダ、スウェーデン、アイスランドにグリーンエネルギーを利用したデータセンター施設を所有し、ビットコインやイーサリアム(ETH)などの仮想通貨を採掘している。
各社がマイニングマシンを拡充する体勢
Hiveが昨年購入したマイニングマシンは3,500台だったが、今回の発注はそれを大幅に上回るものとなった。
ビットコイン価格が高騰する中、マイニング企業の新規マシン発注は加速している。
2020年12月末には、ナスダック上場の米大手仮想通貨マイニング企業Marathon PatentがBitmainと7万台の「AntminerSー19」を購入する契約を結んだ。 新しい購入分が追加されると同社は合計10万3,000台のマシンにより、1秒あたり10.36エグザハッシュ(EH/s)のマイニングパワーを得る計算だという。
その他にRiot Blockchain、Core Scientificも大規模な追加購入契約を発表している。
また、ブロックチェーン・仮想通貨投資の大手ベンチャーキャピタル、デジタル・カレンシー・グループ(DCG)の子会社Foundryは、米国のマイニングファームCompute Northと提携し、北米企業にマイニングソリューションを提供すると発表した。
Foundryが14,000台のMicroBT製マイニングマシンを用意し、一定の自社保持分を除いて機関投資家に販売する計画だ。
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