Crypto.comのレンディングサービス
仮想通貨取引所運営や決済サービス提供で知られているCrypto.comが、自身の取引所で仮想通貨のレンディング(貸付)サービスをリリースした。これによりユーザーは、仮想通貨を担保に、仮想通貨を借りることが可能になる。
サービスの詳細
今回発表されたサービスでは、ユーザーはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、およびCrypto.comのネイティブトークンCROを担保に、USDCおよびUSDTを借りることができる。金融機関の審査および承認が必要な従来の貸付サービスと異なり、担保を預け入れると即座に、担保額に応じた資金の受け取りが可能だ。Crypto.comは今後、利用できる仮想通貨の種類を増やしていく予定だという。
個人ユーザーおよび企業ユーザー共に、借入最小額は100USDCまたは100USDT(共に約1万円)であり、個人ユーザーの借入最大額は50万ドル(約5,200万円)に、企業ユーザーの借入最大額は100万ドル(約1億400万円)に、それぞれ設定されている。
最長借入期間は12ヶ月だが、ユーザーはいつでも、借入額の一部または全部の返却が可能だ。
利息は、LTV(Loan-to-Value/担保価値に対する借入額の割合)、およびステークしているCROの量に応じて変動する。LTVが小さいほど、CROステーク額が大きいほど、利率が低くなる仕組みになっている。LTVが25%以下かつCROステーク量が10万(約87万円)以上のユーザーは、原則的に利率1%でUSDCまたはUSDTを借入可能だ。
Crypto.comは、「Crypto Credit」と呼ばれるレンディングサービスも提供している。Crypto Creditが、Crypto.comアプリユーザーを対象にアプリ上で展開されているのに対し、今回発表したサービスは、Crypto.com運営の取引所で提供されている。また、企業ユーザーのニーズに応えられるよう、取引所のレンディングサービスの方が、Crypto Creditよりも柔軟性の高い設計になっているという。
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