今年最大の1日資金流入
米大手仮想通貨投資企業グレースケールの提供するビットコイン投資信託GBTCで、今年最大となる24時間資金流入が記録された。約1万ドルの暴落後も、機関投資家の強い需要が衰えていないことを示している。
Bybtのデータによると、過去24時間で、16,244BTC(約620億円)が新規流入し、過去30日間で計60,157BTCが預けられた。
グレースケールGBTCのビットコイン数の増減は、機関投資家の資金流入の可視化につながる1つの重要な指標だ。昨年12月25日〜今年1月12日の間、新規顧客の募集を一時停止していたこともあり、同期間にビットコイン数の増加は見られなかった。
一方、数百BTCの出金も確認されており、一部の機関投資家が利確に動いた可能性も指摘される。
JPモルガンも注目
GBTCの流入数は、昨年6月よりビットコインの預入額が大幅に増加。12月まで右肩上がりの状況が続いてきたが、一時的な流入停止は、ビットコイン4万ドル到達後の勢いを削いだとの指摘もあった。
上図から、ビットコインの最高値からの反落とGBTCの流入停止の間のタイミングが重なったことが確認できる。
以下は、データ企業CryptoQuantのCEOが投稿した数日前のビットコインに関連するオンチェーンデータだ。
There were 561 $BTC inflow transactions to all exchanges in a single block 30 minutes ago. $BTC might retest 34.4k again. And recent #stablecoin deposits were going to derivative exchanges mostly, not spot exchanges. pic.twitter.com/CZUUYUjAgE
— Ki Young Ju 주기영 (@ki_young_ju) January 15, 2021
Nothing has been changed since yesterday.
Miners are selling, no significant #stablecoin inflows, no #Coinbase outflows, and 15k $BTC flowed into exchanges since yesterday.
We might have second dumping.
Chart 👉 https://t.co/X0Uf3Sxa3S pic.twitter.com/MkAHRklUoy
— Ki Young Ju 주기영 (@ki_young_ju) January 12, 2021
さらに、米大手銀行JPモルガン・チェースのストラテジストは、ビットコインが近いうちに、4万ドルを超えられるかどうかを判断する1つの重要な基準が、GBTCのビットコイン数の増減にあるとした。
GBTCの資金状況とビットコイン価格に関して、「4万ドルを超えるには、1日あたり1億ドル(約103億円)のペースでGBTCへの資金流入が数日〜数週間継続する必要がある」と試算。4万ドルを超えられない場合、順張りの投資家の資金が流入せず、3月の終わりにかけて価格は続落し得ると予想していた。
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