21SharesがXRPに対応
米証券取引委員会(SEC)がリップル社に対して、証券法違反として提訴していることを受け、一部の取引所が暗号資産(仮想通貨)XRPの取引を中止するほか、金融商品への影響も見られている。
新たに発表したのは、スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesだ。提供する仮想通貨投資金融商品(ETP)からXRPを除外した。同社が提示するファンドの組成銘柄リストからXRPが削除されたことが確認されている。
影響を受ける商品は、「HODL」(21Shares Crypto Basket Index ETP)と「KEYS」(21Shares Bitwise Select 10 ETP)の2つのファンドだ。
中でも、HODLはスイス証券取引所(SixExchange)で取引されるETP商品の中で最も出来高が多い主力商品だ(29日時点)。スイス証券取引所のほかには、独ベールゼシュトゥットガルト証券取引所、独デュッセルドルフ証券取引所で取引が行われている。
これらの商品はファンドが規定した組成比率に基づいて、複数の資産を運用するバスケット型のものだ。XRPの単一パフォーマンスのみを対象にした「21Shares Ripple XRP ETP(AXRP)」については、現時点では提供停止の判断はしておらず、状況を注視しているという。
注目されるポイントには、21SharesのETPは米国関連の取引所では取引されていない点もある。Hany Rashwan CEOは今回の対応について、「当社のルールとして、有価証券に該当するトークンや流動性に問題が起きる可能性のあるトークンについては、ETPを提供することを禁じている」と説明している。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用