PayPal、仮想通貨カストディ企業BitGOの買収を断念か=フォーチュン誌

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BitGoを買収ならず

米大手決済企業PayPalが暗号資産(仮想通貨)カストディ企業BitGoへの買収交渉を断念したことを、フォーチュン誌が報じた。

PayPalの買収交渉が終了したとする内容は、フォーチュン誌が複数情報筋の内容として報道したが、同誌の取材に応じたBitGoのMike Belshe CEOは、買収案はさまざまな企業から提案されており、望ましくない値段のオファーには応じていないと話したとしている。PayPalのオファーとBitGO側の意向で折り合いがつかなかったという。

この買収計画は10月に報じられたものだ。PayPalは11月より米国のユーザーに限定し、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュの4銘柄の売買サービスを提供開始したため、BitGoの買収計画は、同社の仮想通貨関連事業の展開に関係したと見られていた。

BitGoの管理資産

BitGoは2013年に設立された世界最大手の仮想通貨カストディ企業。最新のデータによると、同社は現在、約1,660億円に相当する顧客資産(主に機関投資家・取引所等)を管理している。

管理資産の規模は世界一だが、Belshe CEOによると、BitGoは未だ高収益企業でなく、「成長モード」にある。これまでベンチャーキャピタルなど外部から計72億円を調達していたが、今は出資を受けない事業方針をとっているという。

BitGoは単なるカストディサービスだけでなく、取引所向けウォレットサービス、ステーキングサービスや大口取引サービスなど、多岐にわたるサービスを提供している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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