「1BTC=5万ドルもあり得る」金持ち父さん著者がビットコインとシルバーを買い推奨する理由

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キヨサキ氏、ビットコインとシルバーを推奨

「金持ち父さん貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキ氏が、新たに暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の価格予想を披露した。著名人の発言として、過去にも数回、一般投資家の高い関心に繋がった要因であることから、記事で紹介する。

以下、最新ツイート。

ビットコインを購入してよかった。次の価格は、5万ドル(520万円)に到達するだろう。2021年には機関投資家の資金が流入する。2万ドル未満で購入するのがよい。もしビットコインを逃した場合は、シルバーを購入しなさい。シルバーは、AOCのグリーンニューディール政策により動き始めるだろう。

過去にも強気予想を続けてきたキヨサキ氏は、より近い将来の価格として、BTCのターゲット価格を5万ドル(約520万円)とする独自見解を述べた。

同氏は2020年5月にも、BTC価格について「3年後に7万5000ドル(約780万円)」と独自の予測を展開していた。

主な理由は、米国経済の根本的な問題についてだ。米国の26.7兆ドル超におよぶ巨額負債を問題視しており、ビットコインやゴールド(金)とシルバー(銀)を長期的投資先として「ベストな選択肢」として個人投資家に紹介した。米ドルの弱気相場が始まった場合に、金と銀、ビットコインはさらに高騰する可能性を予想している。

キヨサキ氏が今回のツイートで触れている「AOCのグリーンニューディール政策」とは、女性としては史上最年少(29歳)で下院議員となったAlexandria Ocasio-Cortez(AOC)氏が中心となって提唱する政策だ。民主党議員の多くが支持しており、次期大統領バイデン政権での実現可能性も上昇している。

内容は、地球温暖化対策など環境を守る政策と同時に、エネルギー政策の転換により失業する労働者への支援や、完全雇用、国民皆保険など貧困対策も拡充するものだ。

これには年間1.6兆ドル(約166兆円)の費用がかかるとされており、特に共和党議員からは批判も多い。

キヨサキ氏はグリーンニューディールとシルバーの価格を結び付けた理由を語ってはいないが、実現した場合に金融緩和政策をさらに拡大するものとして警戒している可能性がある。

機関投資家のビットコイン投資続く

また、過去のキヨサキ氏の発言では、企業のビットコイン買いが見られた2020年の傾向から、市場流通量の限定化が受給を後押しすると見ている。

準備資産としてビットコインを購入した米ナスダック上場のMicroStrategy社は、計40,824BTC(現在価格で約810億円)を保有。12月12日には、さらなるBTC追加購入を行うために680億円を調達したと発表。

また、米大手仮想通貨投資企業グレースケールが提供するBTC投資信託の運用額は12月始めに、100億ドル(約1兆円)を突破するなど、機関投資家マネーの流入も加速している。信託商品の顧客は、約70-80%が機関投資家や大口投資家であるとしており、金あまりの状況下で、投資先を探す企業の動きを映す同行としてちゅうもくされる。

なお、個人投資家の拡大では、PayPalの一般決済企業が仮想通貨サービスに参入したことも大きな影響を与え、BTCが供給不足になる可能性を指摘する声も挙がり始めている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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