ETHのグーグル検索数
暗号資産(仮想通貨)「イーサリアム(ethereum)」のグーグル検索水準がおよそ3年ぶりに高水準に達していることがわかった。
ETHの価格高騰に伴い、「イーサリアム(ethereum)」の検索数はバブル相場が弾ける2018年2月の水準に戻りつつある。CoinPostと提携する米仮想通貨メディアTheBlockは0〜100という指標でグーグルの検索数を測定。バブル相場がピークを迎える2017年12月では検索数の指標が100に達し、2018年2月4日まで45以上の水準を維持していたが、価格の続落に伴い、検索数も大幅に減少。
現在最新の検索数は33で、2019年夏の上げ相場の水準を超えており、2018年2月の高い水準に向かいつつある状況だ。
ETH2.0への期待感
検索数の急増の背景には、価格の高騰およびETH2.0のビーコンチェーンローンチへの期待などがある。
過去1週間でETHは約30%高騰し、一時620ドルまで上昇。2018年6月以来約2年半ぶりの高値圏に達した。
市場に好感されている主な材料は、次世代イーサリアム2.0の心臓部である「ビーコンチェーン」のアクティベート条件の達成だ。「ビーコンチェーン」の起動条件として設定された524,288ETHのデポジット閾値に到達し、20年12月1日のローンチが確実となった。今もそのデポジット金額が続伸し、すでに733,952ETHが入金されており、閾値の524,288ETHを40%ほど超えている。
イーサリアム財団が示す今後のロードマップは以下の通りで、12月1日に実装予定のビーコンチェーンは、その最初の段階に当たる「フェーズ0」だ。
- フェーズ0:2020年(バリデータを管理する「ビーコンチェーン/Beacon Chain」実装)
- フェーズ1:2021年(ユーザーが利用する「シャードチェーン」実装)
- フェーズ1.5:2021年(シャードチェーン・メインネット稼働、PoS移行)
- フェーズ2:2021年〜(シャードチェーンの全稼働)
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