クジラ少ない市場が示すBTCの行く末
10月後半から大幅上昇を見せ、2017年12月の過去最高値付近まで近づいているビットコイン。機関投資家から個人投資家に至るまで関心が高まるなか、仮想通貨特有の高い騰落率(ボラティリティー)を懸念する声も少なくない。
そんな中、仮想通貨に関するデータを提供するCryptoquant社のKi Young Ju CEOが、「Exchange Whale Ratio」が低い水準であることから、強気相場が今後も継続する可能性があるとの見解を述べた。
Dear $BTC shorters,
You can call me a moon boy, but unfortunately, there won’t be a mass-dumping like March this year.
Exchange Whale Ratio(90-day MA) is still very low. Long-term bullish is inevitable. https://t.co/bR8J9Qij8S pic.twitter.com/hs3wxysUEr
— Ki Young Ju 주기영 (@ki_young_ju) November 18, 2020
Exchange Whale Ratioは、取引所の出来高の大口投資家(いわゆるクジラ)による取引を示す指標で、取引所に資産を移動するクジラが少ない(クジラからの売り圧が低い)とJu氏は予想している。
マーケット分析企業のWhaleMapも同様なトレンドを指摘している。
下記表内で、緑色のバブルは10,000BTC以上を保管する大口ビットコインアドレスがBTCを購入した価格帯を表しており、16,411ドルがサポートラインとなることが予想されている。
Bubbles indicate prices at which whales have purchased BTC that they are currently holding. Bubbles also visualise support levels.
Last time we bounced from $15762 and had a 15% price increase. Is the new bubble at $16411 going to hold this time as well? pic.twitter.com/aOGqxd4hX4
— whalemap (@whale_map) November 18, 2020
実際、今月初頭に大きく買いが入った15,600〜15,700ドル付近は翌週のサポートラインとなっていたとみられ、16,400ドルのサポートライン上の価格推移を維持できれば、強気なセンチメントは継続するとの見方を示した。
11月のビットコイン市場は、急落後の反発の強さも際立っているが、市場からは急騰の反動も警戒されている。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用