ビッグマックで測るBTC購買力
各国の経済力を測るための指数である「ビッグマック指数」で、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの購買力平価(PPP)を測ったところ、1BTC=20,000ドルを記録した2017年末の水準近くまで回復していることがわかった。
ビッグマック指数(Big Mac Index)とは、通貨間の購買力を測るための指数。イギリスの経済専門誌「エコノミスト」によって1986年9月に考案され、毎年報告されている。飲食大手マクドナルドで販売されるハンバーガー「ビッグマック」1個の価格を比較し、算出する。
ビッグマック価格は各国の金融・経済事情により異なるが、全世界においてほぼ同一品質のものが販売されている。原材料費や店舗の光熱費、店員の労働賃金など、さまざまな要因を基に単価が決定されるため、各国の総合購買力を測る一つの「非公式基準」となっている。
「ビッグマック指数」でビットコインの購買力を測る場合、1BTCでビッグマックを何個買えるかを測る。
ビッグマック指数をチャート化した「BPPI」によれば、ビットコインの購買力は今年3月の暴落を経て再上昇、11月10日の時点で6338個のビッグマックを買うことができる計算となった。2017年12月17日のBPPIは「6358」であることから、現在のビットコイン購買力はバブル相場水準にほぼ戻っているといえる。
上記チャートは、グローバルの「ビッグマック指数」に準拠したビットコイン購買力を示しており、国別のビッグマック価格に対する1BTCの購買力を平均化したものとなる。BTCが19年最高値の14000ドルを超えて高騰した今年10月の「BPPI」は、約30%上昇している。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用