2020年10月における実績
仮想通貨Liskでは、毎月末に、アップデート、トップニュースおよびコミュニティ活動について報告しています。この記事では、10月の活動内容を紹介いたします。
SDK開発アップデート
Lisk SDK 5.0.0のアルファテスト完了
Lisk SDK 5.0.0の全てのエピック(開発テーマ)がクローズされ、リリース目標の実装に成功しました。その後、QA(品質保証)テストが開始され、アルファテスト段階に移りました。このテスト段階では、バグ修正、テストケースの追加、コードベースのリファクタリング(プログラムの動作を変えずに内部のコードを整理すること)が行われました。この開発サイクルにて65の問題点が発見および修正されました。この修正を以ってLisk SDK 5.0.0は完了しました。これに続くステップとして、外部からのセキュリティ監査が、QA段階の一環として現在行われています。
Lisk SDK 5.1.0のProjectボードをGitHubに作成
外部セキュリティ監査と並行して、Lisk開発チームはLisk SDK 5.1.0の新しいProjectボードをGithubに作成しました。Lisk SDK 5.1.0では、4つの目標が設定されています。1つ目は、モニタープラグインの作成です。このモニタープラグインでは、エンドポイント、ならびにLisk Coreおよびブロックチェーンアプリケーションを動かしているノードに関する診断情報が提供されます。2つ目は、Proof-of-Misbehavior(PoM)プラグインの作成です。このプラグインでは、Liskメインネットおよびブロックチェーンアプリケーションネットワーク上でのデリゲートの不正行為を、ノードオペレーターが検知および報告するためのサポートが提供されます。残りの2つの目標は、ユーザーインターフェースへのさらなるツールの追加、およびそれらツールに必要なテストの統合です。さらなる詳細については、Lisk Coreの開発スケジュールについて取り上げているブログ記事で確認できます。
Max KordekがU.todayでインタビュー
LiskのCEOおよび共同創設者であるMax Kordekが、U.todayのインタビューを受けました。このインタビューでMaxは、現在開発が進んでいるプロジェクトおよびLisk Core 5.0に関するアップデート、半減期の影響、Liskがどのようにして始まったのか、ならびにMax自身の仮想通貨ポートフォリオなどについて語りました。
DPoS(Delegated Proof of Stake)採用について聞かれたMaxは、以下のように答えています。
私の考えでは、DPoSは、スケーリングが可能で安全だと市場で現在証明されている、唯一のコンセンサスアルゴリズムです。(中略)Liskは、最先端のテクノロジーをこの業界にもたらそうとしているのではありません。ブロックチェーン技術をよりアクセスしやすいものにして、人々に届けようとしているのです。これが最重要事項であり、DPoSはバリデータにとって魅力的な点を全て取り揃えています。
10月のビルダーズプロジェクトニュース
Fitプロジェクト
Sebastian Priolo氏が、Liskビルダーズプロジェクト参加の一環である自身のFitプロジェクトについてLiskブログに記事を投稿しました。
彼のプロジェクト「Fit Market」では、高度なスケーラビリティを持ち合わせた追跡可能な食品業界のネットワーク、およびそれを取り巻くエコシステムでの、ブロックチェーンアプリケーション利用について概念実証を行っています。このプロジェクトでは、食品製造およびサプライチェーンが簡単に参加できるようにすることを、目標としています。
10月のLiskビルダーズプログラムの参加者
Liskビルダーズプログラムの参加者として、今月は新たに2つのプロジェクトが選出されました。
助成金を受け取った1つ目のプロジェクトは、Jurreが率いるMoostyチームです。このプロジェクトでは、チケット市場などでの公平なチケットシステムを開発し、ブロックチェーン上でイベントチケットを追跡することでチケットの不正転売を防ぐことを目標としています。
2つ目のプロジェクトは、Blackjmxxによって進められています。彼のプロジェクトでは、座席に余裕のあるドライバーと、乗せてくれる車を探している乗客を結びつけるプラットフォーム開発を目指し、ブロックチェーンアプリケーションの概念実証を行っています。このアプリでは、仲介者が省かれ、当事者同士で直接取引が行われるようになります。
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