Algorand寄稿
10月は、アルゴランドのアドバイザーであるポール・ミルグロム教授のノーベル経済学賞受賞、という快挙が世界を駆け巡りました。アルゴランド創設者シルビオ・ミカリも、コンピュータ業界のノーベル賞と言われるチューリング賞の受賞者です。ブロックチェーン業界に世界トップクラスの人材が、これからも続々と入ってくることが期待されます。
このニュース以外にも、10月はアルゴランドとして報告すべき内容があります。その中から特に注目のものをご紹介します。
アルゴランドのアドバイザー、ポール・ミルグロム博士がノーベル経済学賞受賞
今年のノーベル経済学賞は、米国スタンフォード大学のポール・ミルグロム氏とロバート・ウィルソン氏の2人が受賞しました。ミルグロム氏は、受賞の数週間前にアルゴランドのアドバイザーに就任したばかりというタイミングでした。スウェーデン王立科学アカデミーはこの受賞について、「電波の周波数の割り当てなど、従来の方法では売ることが難しかったモノやサービスに使われる新たなオークションの制度設計を行い、世界中の納税者などの利益につながった」と述べています。アルゴランドでは、オークション方式を取り入れたトークン販売を行っています。彼の助言により、アルゴランドのエコシステムにも好影響があると期待されます。
アルゴランド・アジア・アクセラレータに10社のスタートアップが選出
アルゴランド・アジア・アクセラレータにて、10社のスタートアップが選ばれました。アルゴランド・アジア・アクセラレータとは、アルゴランドに特化したブロックチェーン・ベンチャーファンドであるボーダレス・キャピタルと共同でアルゴランド財団が今年の夏にスタートしたプロジェクトです。よりオープンでパーミッションレスかつ効率的な金融エコシステムである「ファイナンス3.0」の中でのイノベーション奨励を目的としています。初年度である今年は、150以上の応募がありました。
選ばれた10社のプロジェクトには、15,000米ドル(約160万円)のシード資金、ならびに戦略策定、市場投入の実行、技術指導、トークン経済、マーケティングおよび資金調達などの分野にわたるエンド・ツー・エンドのサポートが提供されます。Tether、SecuritizeおよびFenbushi Capitalなどの著名な企業が指導者として参加しています。
ヨーロッパ版のアクセラレータ・プログラムも立ち上がり、プロジェクトの募集を開始しています。エコシステムが、国境を越えて拡大しています。
アルゴランド財団 透明性報告&エコシステム開発進捗報告
財団から、2020年2月から9月までの期間を対象とした、最新の透明性報告書が発行されました。最新の報告書はこちら(英語・日本語)からご覧ください。 また最新の透明性報告書に加えて、アルゴランドのエコシステム開発に関する初の進捗報告書の発行も開始しました。進捗報告は、こちら(英語・日本語)からご覧になれます。
参考:アルゴランド財団 透明性報告&エコシステム開発進捗報告
その他、財団CEOショーン・リーのAMA、最新の財団助成金受賞者の発表、アンバサダー・インタビュー、などなどニュースは盛りだくさんでした。
最新情報は日本語サイトをご参照ください。
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