Bitwiseのファンドが1億ドル超過
米国の暗号資産(仮想通貨)投資企業Bitwise Asset Managementは28日、運用資産が初めて1億ドル(約104億円)を超えた。
Bitwiseは、機関投資家を対象としたインデックスファンドを提供している。ビットコインやイーサリアム、ライトコインなど主要銘柄から成り立つ指数ファンド「Bitwise 10 Crypto Index Fund」が、主力の投資商品となる。
ファンドは現在私募の形で資金調達を行なっているが、年内には公開株の形で上場し取引される予定だとしている。機関投資家による需要が反映されている。
紹介によると、Bitwise 10 Crypto Index Fundに投資している主な投資家は投資顧問、ヘッジファンド、ファミリーオフィス(超富裕層の資産管理組織)、企業、および大口の個人投資家だ。
Bitwise news: We recently crossed $100 million in AUM!
We feel grateful to the financial advisors, hedge funds, family offices, institutions, and individuals who have entrusted us with their capital and partnership.
Great things ahead —https://t.co/BgAoCeOPEZ pic.twitter.com/iJ7W1Zgtl1
— Bitwise (@BitwiseInvest) October 28, 2020
2020年は機関投資家参入の年
Bitwiseは運用資産の規模を紹介するとともに、2020年の状況についても説明。
同社の投資責任者Matt Hougan氏は、「2020年は、プロの投資家がキャズムを超えてきた」とコメント。Coindeskの取材に対し、運用資産が過去最高水準に達しているのは、過去2年間機関投資家が参入しやすくなるインフラを構築してきたからだと語った。
また、プレスリリースでは、企業や機関投資家が参入する課題点について取り上げ、「これまで存在していた業界に対する理解、規制懸念やカストディサービスなどといった課題点は業界の発展に伴い解決されつつある」と指摘。
先日PayPalが発表した仮想通貨の売買サービスを画期的だと賞賛し、金融大手フィデリティなどの参入やSquare社などの上場企業がビットコインが相次いで保有したことも、仮想通貨に対する理解と信頼の高まりを示していると強調した。
付け加えて、「2017年の創業時、業界は個人投資家が主だったが、現在ではファミリーオフィスやヘッジファンドなどの機関投資家の資金流入が相次いでいる」と指摘し、「もはや仮想通貨がポートフォリオのリスク調整やマクロ投資に与える影響は無視できない存在になっている」と締めくくった。
参考:Bitwise
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