現在のビットコイン価格は「割高か・割安か」──JPモルガンチェースが分析

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ビットコインの本質的価値

BloombergQuintが、米最大手銀行JPモルガンチェースが分析するビットコイン(BTC)の価格とその展望について報じた。

JPモルガンチェースは、BTCの先物市場と本質的価値(Intrinsic Value)から現在のBTC価格を分析し、「強くはない逆風」が吹くと予想。先物ではロングポジションが現在も過剰な状態にあり、現在の価格は本質的価値から算出した基準価格よりも約13%ほど高い水準にあるとした。

ビットコイン(BTC)の価格は若干の割高水準にあり、短期的には多少の下落が起こり得る可能性があると分析している。

JPモルガンチェースが用いる「本質的価値」は、マイニングに投入される計算リソースや電力から算出された一つの基準価格で、1日にBTCを発行するためにどのくらいのコストからビットコインの価格モデルを算出している。

その推移と市場価格を比較したのが以下のグラフで、実際にJPモルガンチェースが、これまでも基準データとして活用しているものだ。

JPモルガンチェース

今年最もパフォーマンスの高い資産と紹介

また、9月のBTC価格は月足基準で下落したものの、現在も心理的節目の1万ドル(約105万円)を維持しており、ブルームバーグのインデックスに入る金融資産の中では、今年最もパフォーマンスの高い資産の1つであると紹介した。

JPモルガンチェースは短期的な価格の下落を予想するとした一方で、Square社やMicrostrategy社が大量のBTCを購入したことが、長期的には需要を高めるとも指摘している。

Square社の投資について

JPモルガンチェースのアナリストは、Square社のBTC投資を「BTCの将来への強い支持表明」とし、追加投資を行う可能性もある指摘。

「他の決済企業は同じように後を追う可能性も十分に考えることができる。そうでなければ、BTCのような成長分野から締め出されるリスクを(企業が)負うことになる」とコメントした。

Square社のジャック・ドーシーCEOが、BTCの購入について「Start small and hold(小さく始める)」と表現していることから、追加投資を行う可能性もあるとみられる。

参考資料 : BloombergQuint

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