3iQビットコインファンド
カナダのファンド管理会社3iQ Corpの運用する暗号資産(仮想通貨)ビットコイン投資信託が、欧州ジブラルタル証券取引所に上場したことがわかった。今年4月は、初めてトロント証券取引所に上場している。
同ビットコイン投資信託は、途中解約の出来ない「クローズドエンド型」の金融商品で、その利益は、米ドル建てのビットコイン価格変動に基づく。上場取引型金融商品(ETP)と同様の仕組みで提供されている。
価格のベンチマークは、ビットコインETFの申請を経験したVanEck社の子会社であるドイツの「MV Index Solutions(MVIS)」とデータ企業CryptoCompareのインデックスが利用される。
3iQ CorpのCEOを務めるFred Pye氏は、「ようやく、規制された投資信託にしか投資できなかった政府系ファンドや年金ファンドも、我々の提供するビットコイン投資信託にアクセスできるようになる」とコメントした。
ジブラルタルはイギリスの海外領土。イギリスのEU離脱に伴い、地域経済を繁栄させるためにブロックチェーンや仮想通貨に係わる産業にも積極的に取り組んでいる。
ジブラルタル証券取引所は、他にもトークン化される証券市場を提供するため、シンガポールのスタートアップSTO Global-Xと提携。有価証券だけでなく、物理的資産のトークン化などで新たな市場の開拓計画をしているという。
参考:3iQ Corp
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