デリバティブ取引所Opium、DeFi向け仮想通貨WBTCのCDS商品もローンチ

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USDTに次ぐwBTCのCDS

デリバティブ取引所Opiumが、Wrapped Bitcoin(WBTC)に係る信用リスクを予期して売買可能な金融派生商品、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を開始したことがわかった。DeFi(分散型金融)関連のリスクヘッジ商品となる。

クレジット・デフォルト・スワップとは、「企業の債務不履行リスクを対象にした金融派生商品。対象となる企業が破綻し金融債権や社債などの支払いができなくなった場合、CDSの買い手が、金利や元本に相当する支払いを受け取ることができる仕組み」(参照:野村證券

ただし、金融業界のCDSとは異なり、OpiumのCDSはイーサリアム基盤のスマートコントラクトが応用される。

ビットコインに連動したERC-20トークンのWrapped Bitcoin(WBTC)は、ギャラクシーデジタルやゴールドマンサックスの支援を受ける米大手カストディ企業「BitGo」にビットコイン(BTC)を預け入れることにより、1:1で発行される。主にDeFi(分散型金融)セクターで利用される。

このCDSは、BitGoの債務不履行(デフォルト)やスマートコントラクトの脆弱性等リスクによるWBTCの価格変動をヘッジするためのものだ。

CDSの買い手は、あらかじめWBTCの価格が裏付けされるBTC価格より変動する値幅を設定する。満期時に、仮に設定通りに変化していれば、売り手は買い手にその変動率に応じて支払うという。

Opiumは今月3日、テザー(USDT)に関連するCDSをローンチしたばかり。

USDTにおける裏付け資金問題が懸念される中、発行に係る裏付け資金(米ドルおよびその他の流動性資産)において、大規模な払い戻しとなれば、債務不履行(デフォルト)が発生する可能性もある。

もし仮にテザーが1ドル水準を大幅に下回るようなことがあれば、契約満了時に設定された基準値に応じて、CDSの売り手から買い手に差額を支払うが、満期時に、USDTが買い手の設定した水準より下落していなければ、CDSの売り手はCDSのプレミアム(額面金額)を得ることが出来る仕組みとなっている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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