ツイッターの今後
ツイッター社CEOのJack Dorseyは25日、「Human Rights Foundation(人権財団)」開催のフォーラムに参加し、ブロックチェーン技術の導入について語った。
ブロックチェーンはツイッターの未来であると主張。可能性を高く評価し、その技術を活かしてツイッターの分散化を目指すと語った。非中央集権型にしてユーザー個人を重視していけば、ツイッターのセキュリティも高まると説明している。
Dorseyは昨年12月、ソーシャルメディアを分散化するための基準の確立に取り組む意向を明らかにした。その基準はツイッター社の最終的な目標にも置いている。ローンチ直後はツイッター社は分散化された環境を提供することを目指していたと説明した。
その際ツイッター社と、同じくDorseyがCEOを務める米決済企業Squareの仮想通貨部門「Square Crypto」が、共同でチーム「Blue Sky」を結成し、分散化の基準策定に取り組むと述べている。
Dorseyは昨日のフォーラムで、「ブロックチェーンやビットコイン(BTC)は未来を指し示している。そこはコンテンツが永遠に存在する世界だ。削除されることはない」と語り、ブロックチェーンを活用するメリットを説明。
Blue Skyにツイッターのオープンなプロトコルを作成してもらい、中央集権的な企業の代わりに、ユーザーがプロトコルにもアクセスできる分散型のプラットフォームを作ることを目指していると話した。
Blue Skyはツイッター社から完全に独立した非営利組織。Dorseyは「我々は誰でもアクセスできて、誰でも貢献できるサービスや事業を作るために、Blue Skyのクライアントになることに特化する」と語った。
Blue Skyについて
Blue Skyは当初、ツイッター社の最高技術責任者Parag Agrawalが指揮をとり、オープンソース設計士、エンジニア、デザイナーから成る最大5人のチームになると発表されていた。
今回Dorseyはまだメンバーを募集しており、リーダーが必要だとも語っている。ツイッターのプロトコルを作成するにあたり、専業のリーダーが必要となったり、当初よりもメンバーを増やすなど、チーム編成に変更が生じている模様だ。
DorseyがBlue Skyを通して、ツイッター分散化への取り組みを継続していることは明らかになったが、どのような日程で作業が進んでいくか、具体的な予定は明かされていない。
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