ビットコインの最新データ
暗号資産(仮想通貨)ビットコインのアカウント情報にて、含み益のあるアドレスが約76%(計2400万アドレス)を占めることがわかった。IntoTheBlockの最新データが示した。
仮想通貨のアドレスとは、銀行でいえば「口座番号」のようなもの。含み益のあるアドレスの内、最も多かったのは、1,040〜5,285ドルと8,450〜9,560ドル帯で購入されたビットコインのアドレスで、今年5月の半減期直前に集計されたデータ「全体の85%が含み益」よりも割合は減少している。
一方、含み損のアドレス数は約19%にあたる592万で、半減期直前の11%を上回っている。
黒字と赤字が入れ替わる「平均損益分岐点」は10,440ドル。
現時点では、17年の仮想通貨バブルで記録した1BTC=20,000ドルの課程で購入し、含み損を抱えたまま塩漬けている投資家も少なくないとみられる。
実現時価総額
含み益のほか、いわゆる「実現時価総額」の最新データも判明した。
仮想通貨市場データを提供するGlassnodeが測る実現時価総額は、17年末に1BTC=2万ドル時点と比較して60%以上増加したという。「実現時価総額」とは、それぞれの銘柄(コイン)の価格を「最後に動かされた時(異なるアドレス間で移動した時)の価値」で計測する。
留意点としてオンチェーンデータでの計測であり、仮想通貨取引所にあるコインはカウントされないため、短期で売買するトレーダーではなく長期投資家動向をより反映している可能性が高い。
現在、ビットコインの実現時価総額は1150億ドルに達し、17年の最高値の時より430億ドルを上回っているとされ、半減期(5月12日)以降、実現時価総額は着実に増加してきている。
#Bitcoin Realized Cap at ATH.
Since $BTC hit $20k in 2017, Realized Cap has grown by $43B to currently $115B – an increase of 60%.
Realized Cap values each coin at the time they last moved, and serves as an estimate for investors’ aggregate cost basis.https://t.co/VPF1NecxWd pic.twitter.com/rA0sYXHl4k
— glassnode (@glassnode) September 23, 2020
イーサリアムは
ビットコインの実現時価総額に対し、イーサリアム(ETH)は18年1月のピーク時比較で、未だ十分な回復を遂げていない。18年1月の実現時価総額は350億ドルだったが、現在は263億となっており、25%低い状態に留まる。イーサリアムの実現時価総額グラフをみると、ビットコインよりも長い下降トレンドが続いていた。
IntoTheBlockによると、イーサリアムアドレスの内63%が含み益にあり、購入価格帯としては、240ドル〜300ドル、および160ドル以下が最も多かった。
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