Joseph Young「ビットコインドミナンス回復とアルト相場への影響」

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ビットコインドミナンスから見る今後の状況

9月はじめに起きた「SushiSwap」の売り抜け騒動をうけ、DeFi(分散型金融)セクターが主導した夏相場は先日より一服した。アルトコイン全体が軟調に推移する中、ビットコインの動向が注目される。

暗号資産(仮想通貨)アナリストのJoseph Youngは、直近安値から反発するビットコインのドミナンスについて指摘し、今後ドミナンスの拡大はアルトコイン相場のさらなる上昇を抑制し得ると論じた。

ビットコインのドミナンス(占有率)の上昇は、アルト市場からの投資家・トレーダーの資金流出をもたらし、アルトコイン市場の下落の一因となり得る。

ビットコインの市場シェアはDeFiブームが起きた今年7月以降下落し続けてきたが、9月以降は反発基調となりつつある。FTXのDeFi指数である「DEFI-PERP」の反落などが一因にある。

出典:Tradingview

Youngによれば、過去相場でもアルト市場の衰退に伴い、ビットコインのドミナンスは回復基調となり、BTCの上昇幅も増加する傾向にある。

海外トレーダーの見方

仮想通貨トレーダーAnbessaは、ビットコインドミナンスを分析してアルトコインの売買タイミングを予測する。半減期の影響でビットコインドミナンスが69%に達した今年5月には、アルトコイン市場に対して買いシグナルを出している。

直近推移では、62%のBTCドミナンスを目先天井としている。

YoungはデータサイトSkewが提供する「ビットコインの四半期の終値」を引用し、年末相場に向けて大幅調整の可能性もあると指摘する。

過去のパターンでは半減期後15ヶ月間は上昇傾向にあったが、今年11月には米大統領選など重要なイベントが控えており、慎重な姿勢を示す。

出典:Skew

DeFi市場は9月はじめより過熱感こそ収まったものの、Uniswapのガバナンストークン「UNI」のリリースで、再び注目度が高まっている。

次世代イーサリアム2.0のフェーズ0実装は、早ければ年末に行われる予定となっている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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