新規流入・長期投資の傾向
暗号資産(仮想通貨)取引所のコインチェックはユーザーへのアンケートを実施。ユーザーの2割が2020年から参入していることが分かった。
アンケートは、コインチェックのスマートフォンアプリが累計300万ダウンロードを突破したことを機に実施された。
暗号資産(仮想通貨)の取引をいつから始めたかの質問に対しては、全体の20%が2020年からと答えた。アンケートは8月までの集計であり、今年の残り4か月の動向によっては、2017年以来の新規流入量となることがあり得る。
また、コロナショック(2月下旬)以降に仮想通貨を購入したのかという問いには47.9%が「はい」と答えている。新型コロナの感染拡大により、世界的な株価の急落が起きた3月、仮想通貨市場でも大暴落が発生している。
イーサリアムよりもリップルが買われる
購入した仮想通貨に関する調査では、ビットコインがトップで33.9%、次にリップル(XRP)、イーサリアム(ETH)と続いた。
ここ数か月は、DeFi需要が急速に高まっていた時価総額2位のイーサリアムだが、国内では引き続きXRP(リップル)人気が高いようだ。
仮想通貨の購入の理由としては、値上がりや成長に期待するというもの以外にも、(株などを含む)ポートフォリオの一つとしてや、法定通貨のインフレヘッジとして、という選択肢も多く選ばれた。
また、投資の方法としては、半年以上の中・長期投資が約86%を占めた。コインチェックが提供する仮想通貨の自動積立サービスも稼働口座数が初回から約7倍に増えているといい、長期的な目線での投資が増えていると考えられる。
また、暗号資産の投資層は約90%が他の金融商品へも投資を行っていたことも明らかになった。内訳としては、株や投資信託、NISAなどの運用が上位を占めている。
仮想通貨投資の魅力は
仮想通貨への投資の魅力についてトップに来たのは、少額取引ができるという点だった。
株式や投資信託では、100株〜(1単元)の投資金額が最低数十万円単位になることが一般的だが、仮想通貨では少額から投資可能な取引所もある。
2位には、「高いリターンが期待できる」ことも挙がっており、少額投資が可能な点がリスクの高さ(=リターンの高さ)に対して上手く組み合わさり、投資への心理的なハードルを下げる要素ともなっていることが分かる。
そのほかの理由としては、取引が簡単なことや、他の金融アセットと相関しない、情報取得が簡単である、といった回答も見られた。
新規流入の多さや、取引が簡単といった声には、取引画面をシンプルにすることで初心者にも分かりやすいサービスを提供しているコインチェックの特徴が反映されている可能性もある。
コインチェックを使う理由についての結果を見ると、その使いやすさで人気が集まるだけでなく、多くの人が使っている点も安心して利用する理由になっていることが伺える。
参考:コインチェック
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