仮想通貨市場とビットコイン動向
16日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比-0.29%の113万円(10,720ドル)とやや下落した。
DeFiプロジェクトへの投資需要を示す仮想通貨取引所FTXの「DEFI-PERP(DeFiインデックス無期限先物)」は、前日比-3.63%の2200ドルに。短期的な過熱感と一部銘柄からの資金抜けに伴い、9月1日の3500ドルから大幅下落している。
DEFI-PERPは、KNC、LEND、MKR、KAVA、ZRX、LRC、REN、REP、BNT、SNX、COMPといったDeFiプロジェクトのトークンの加重平均価格(Weighed average price)を用いたバスケット型先物商品である。
直近相場でDeFiブームの恩恵に預かっていた銘柄は、軒並み軟調だ。直近で反発を見せていたETH(イーサリアム)は前日比-4.9%の37,860円に。「Binance Launchpool」の発表に伴い、一時33ドルを超えていたバイナンスコイン(BNB)は、前日比-1.8%の26.6ドルまで下落するなど様子見基調が強まりつつある。
DeFi(分散型金融)分野の急成長の裏で慎重論も台頭している。グローバルマネージメントコンサルティング会社であるBCG PlatinionとCrypto.comによる共同研究論文では、DeFi市場がマネーロンダリングの可能性を生み出し、規制当局の監視下に置かれる可能性があることを指摘した。
Bakktの存在感高まる
TheBlockのデータによれば、米ニューヨーク証券取引所の親会社が設立した「Bakkt」のBTC(ビットコイン)先物の想定取引量は、火曜日に1億7300万ドル規模に達し、取引されたBTC(ビットコイン)は過去最高の15,995BTCを記録した。
これは、8月下旬に記録した過去最高の1億4700万ドルを更新する高水準だ。
比較対象となるCMEのビットコイン先物の出来高は、月曜日に3億8300万ドルを上回る水準だったことから、これまで独走体制だったCMEに追従しつつあることが伺える。
Bakktのビットコイン先物オプション取引は19年12月に開始。CMEグループがこれに続き、20年1月にサービスを開始した。現金決済型のCMEに対し、BakktはBTC現物で決済されるといった商品設計の違いがある。
NEMのSymbol、オプトイン開始
NEMグループは15日、次世代のエンタープライズブロックチェーン「Symbol」のオプトイン(新通貨受け取りの意思表明)プロセスを開始したことを発表した。
オプトインは、デスクトップウォレットのみ対応しており、Google Play(Android)版およびiOS版はまもなくリリースされる予定だ。マルチシグアカウントのオプトインは、デスクトップウォレットから行う必要がある。
オプトインは、既存のNEM「NIS1(XEM)」から、並行して導入される新チェーン「Symbol(XYM)」パブリックチェーンへの移行プロセスにおける最初の段階となる。
NEMグループのDavid Shaw CEOは、次のように述べている。
すぐにオプトインを選択したNIS1ユーザーは、Symbolのメインネットローンチ後、すべての機能を最初に体験することになる。
Symbolは、安全かつスケーラブル、そして分散型であるようにゼロから構築されており、すべての中核にエンタープライズアプリケーションが存在する。
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