訴訟の却下を申し立て
テザーと、Bitfinexの親会社であるiFinexの弁護士が、仮想通貨テザー(USDT)による市場操作に関する訴訟を却下するよう新たに申し立てを行った。
訴訟はテザーが資産の裏付けのないおよそ10億から30億ドル分のステーブルコインを発行し、市場操作を行ったことにより、損害を被ったと主張する投資家らによって、昨年10月に起こされている。
また、原告はこの市場操作が「史上最大の資産バブルを引き起こした」と主張する。
根拠のなさを指摘
訴えに対する被告の今回の申し立てでは、テザーの発行が裏付け資産無しで行われたとする部分に対して、根拠のない主張に基づいており、この問題に関する直接的な知識を持っていないことを指摘した。
また、コモディティ取引法(CEA)における市場操作について、その実際の損害を明らかにできていないとして、却下の正当性を主張している。
独占禁止法に関しても、競争を排除し独占的な地位を得ようとしたことが示されていないため同様に訴えは却下されるべきだとした。
テザーに関しては他にも裁判が起こされており、そちらはBitfinexおよびiFinexが、テザー準備金を資産の消失をカバーするために利用した疑惑を巡るものだ。
この裁判に関してはニューヨーク司法当局の捜査の管轄をめぐって争われていたが、今年7月にNY司法当局の管轄権が認められた。
参考:scribd
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