アフリカ系取引所が拡大へ
アフリカのナイジェリアを本拠地とする仮想通貨取引所Yellow Cardが、大手ベンチャーキャピタルa16z、Polychain、Celoなどから計150万ドルを調達したことがわかった。アフリカでの仮想通貨市場の拡大を見据えている。
Yellow Cardは、仮想通貨メディアCointelegraphに応じ、抱負を語った。
同社は現在、ナイジェリア、南アフリカ、およびボツワナのユーザーをメイン顧客としているが、アフリカでの仮想通貨需要の拡大を見込み、ケニヤやカメルーンなど他エリアでのサービス展開も目指す。
アフリカでは、多くの地域で金融インフラが十分に整備されておらず、ビットコインなどの仮想通貨は投資対象でなく、支払いの手段として利用されている。一部富裕層は、自国通貨価値の下落を回避するために、ビットコインやゴールドに資金を逃避させている。
今年5月にAmazonプライムで公開された、アフリカにおけるビットコインの状況を描くドキュメンタリーでは、200ドル未満をサブサハラ諸国に送金する場合、世界平均の6.8%を大幅に上回る約9%のコストがかかるなど恵まれない状況が明かされた。その点、仮想通貨は低コストかつ高速送金実現のための役割を提供する。
アフリカでは、銀行口座を持てない人々の割合が高く、スマートフォンなどから金融サービスにアクセスできる仮想通貨は、生活にマッチしているという。
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