新型コロナウイルスにより、いま我々の働き方だけでなく、会社自体の存在意義が問われている。リモートワーク導入によって使われなくなった電車やタクシー。そして、出勤がなくなり社員がいなくなったオフィス。「さらに、企業の中にはアフター・コロナにおいて市場から淘汰される会社も少なくないでしょう」。そう語るのは、人気アナリストの馬渕磨理子氏だ。「現在、オンラインの人材教育やネット決済は市場の拡大が見込まれていますが、その一方でこれまで好調な企業や業界が早送りで倒産の危機に追い込まれる可能性も否定できません」いま、今後生き残る会社はどこなのか。そして、市場からなくなる会社は——。そのすべてを公表しよう。
インダストリー4.0※写真はイメージです

日本の基幹産業、自動車が危ない

自動車業界は、アフター・コロナにもっとも大きく業界が変容する産業の一つです。

現在の自動車業界のミライを表すキーワードが、“CASE(ケース)”です。CASEとは、「Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)」を意味する英語の頭文字をとった造語です。