新型コロナウイルスの影響で多くの企業の売上が減少した。月間100万PVを誇る人気ブロガー、フミコフミオ氏が勤める食品会社も例外ではない。だが、フミコ氏は、ある「発想の転換」によって会社に活路を見出した――。

飲食店向けの売上が「地獄の数字」に

新型コロナで日本中どこの業種も大変な状況になっている。僕が勤める会社も例外ではなく売上が悲惨なことになっている。

だけど、売らないものを売りものにするという発想の転換によって、生き残れる見込みが出てきた。今回はその話をさせていただく。

たいしたことはしていない。ただの思い付きだった。戦略や勝算もかけられるお金もなかった。無理やりに勝因をあげるなら、思いつきをそのまま実行したことだけだ。

僕は食品会社で働く営業部長だ。

弊社も、コロナ感染拡大にともなって、飲食向けの売上はガタ落ちである。3月の中旬時点で最悪な数字だったが、4月はより最悪な数字を記録するのは予想できていた(実際は地獄の数字になった)。取引先が休業してしまっては、売りたくても、売れない。本業の食品はしばらくダメだと諦めかけていた。