資金流入は続く
米大手暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケールが提供する投資信託における運用資産の総額が、130億ドル(約1.35兆円)に到達した。(14日データ)
12/14/20 UPDATE: Net Assets Under Management, Holdings per Share, and Market Price per Share for our Investment Products.
Total AUM: $13.0 billion$BTC $BCH $ETH $ETC $ZEN $LTC $XLM $XRP $ZEC pic.twitter.com/3KCMu0z8Dy
— Grayscale (@Grayscale) December 14, 2020
3日時点の運用資産額は126億ドルだったことから、約2週間の間で+3.2%もの成長を遂げている。2週間前比較でビットコインやイーサリアム価格はほぼ変化していないことから、新規の資金流入によって運用資産規模が拡大していることが考えられる。
ビットコインへの流入
3日時点では、グレースケールのビットコイン投資信託GBTCに裏付けられた現物ビットコインの保有数は54万BTCだったが、最新データでは56.5万BTCまで増加した。2週間足らずで+2.5万BTCに、過去30日間で+5.9万BTCが流入した。
過去30日間に新規発行されたビットコインは約2.7万BTCであったため、その約2.2倍に相当する数が新規ロックアップされた計算となる。
仮想通貨投資ファンドのPantera Capitalは先日、PayPalとCashAppといったサービスによるビットコインの購入量が、新規採掘量をすでに上回っていると指摘した。
直近では、米国の大手保険企業Massachusetts Mutual Life Insurance Co.による1億ドル(約100億円)相当のビットコイン投資が判明したほか、巨額のBTCを保有するMicroStrategy社は、追加購入を行うために約680億円(6.5億ドル)を調達した。このような傾向がつづけば、ますます市場供給量が絞られる可能性がある。
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