ブルームバーグ・アナリスト、ビットコイン価値の重要性に再び言及

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ビットコインの価値

米大手メディア「ブルームバーグ」のアナリストMike McGlone氏が、株や債権の価格上昇が限定的な時には、ビットコイン(BTC)は最も価値のある資産の1つになり得るとの見解を示した。

BTCを供給量が固定されている資産であるとし、その希少性が価格を上昇させる要因になるというのがブルームバーグの見解であると主張している。

上記ツイートでは、コロナ禍に前例のない規模で実際されている量的緩和策(QE)とBTCの供給量を比較。グラフでは、白い線:BTCの供給量、オレンジの線:先月末時点の中央銀行のバランスシート、緑の線:BTCの価格を比較掲載した。

現在のような経済危機に景気刺激策としてQEが実施されると、中央銀行のバランスシートは拡大する。グラフからもその拡大幅が2020年に急激に大きくなっていることは明らかだ。一方BTCの供給はプログラムで決められており、中央集権的に管理されることはなく、着実に減少しており、McGlone氏はこの点に注目している。

新型コロナウイルス感染拡大の影響による不透明な経済状況を背景に、BTCの希少性に価値の保存としての資産性を見直す動きも出てきた。法定通貨の供給増に伴う、インフレヘッジや法定通貨価値の希薄化のヘッジ手段として、BTCを投資ポートフォリオに入れる機関投資家も見られている。

BTCとゴールドの価格については21日、米株価指数のS&P500を比較した以下のグラフをツイートで投稿。「年初来の価格を見るとS&P500(水色)はほぼ一定だが、BTC(白)は45%、ゴールド(黄色)は25%は上昇した。これは価値の変化を示唆している」と自論を述べた。(赤線は中銀のバランスシート)

景気刺激策の不確実や、株価の不透明性は、資産としてのパフォーマンスの評価がBTCやゴールドの方に向くきっかけになると指摘するなど、連日ビットコインという資産の重要性の変化を指摘している。

ビットコインとゴールドの相関性

供給量に制限があることや、無国籍な特性などからBTCはよくゴールド(金)と比較される対象だ。

ブルームバーグも今月公開した仮想通貨(暗号資産)レポートで、両資産の相関性が高まっていることを指摘し、BTCの価格上昇の鍵は需要の増加で、その追い風になるのはマクロ経済だと主張した。

具体的な相関性については、米マクロトレンド日報のDaily Shotが、ビットコインと金(ゴールド)の相関指数が、史上最高レベルの0.6まで上昇している点を22日に指摘。コロナショック後の上昇トレンドが一服した後の値動きについても、相関性を示す取引が続いている可能性をデータで示した。

ビットコインと金(ゴールド)の相関指数が史上最高レベルに達している。米マクロトレンド日報のDaily Shotをはじめ、ブルームバーグなどがその傾向を指摘している。

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